2024.01.29 Monday
外壁は外壁材以外にもメンテナンスがいる?外壁選びで知っておくべきコト
Category : お役立ちコラム
外壁材は家の中でも、特にメンテナンスが必要な箇所です。しかし外壁材そのものだけでなく、周辺部材でもメンテナンスが必要になる場合があります。サイディング外壁と塗り壁のメリット・デメリット、さらにおすすめの塗り壁の特徴も紹介!
外壁は、住宅の中でも定期的にメンテナンスをしないといけない箇所です。
多くの方が、耐久性の高い外壁材にしたいと考えますが、実は外壁材以外にも注意しないといけないポイントがあります。
今回は、なぜ外壁のメンテナンスが必要なのか?という点から、新築時に知っておくとよいポイントをお伝えしていきます。
それでは、今回の記事の要点から見ていきましょう。
1. 外壁のメンテナンスが必要な理由
まずは、そもそもなぜ外壁のメンテナンスが大事なのか?という基本的なポイントから見ていきましょう。
1-1. 家を劣化させる最大の原因は雨漏り
外壁を塗り替えている家を、たまに見るのではないでしょうか。
外壁と言っても様々な素材・種類がありますが、タイルを除いて定期的な塗り替えが必要です。(タイルも目地などのメンテナンスが発生します)
これらの外壁材をメンテナンスする必要性はズバリ「雨漏りをさせないため」です。
雨漏りというと、屋根からするモノと思われがちですが、外壁からも雨漏りを起こします。
外壁材自体が劣化し割れたり、外壁材をつないでいるコーキング(シーリング)が切れて、水が侵入したりすることも考えられます。
建物内部に水が侵入すると、柱などの構造体を腐らせて、地震などの際に雨漏りの箇所が弱点となるリスクが考えられるため、放置しておくと危険な箇所と言えます。
2. コーキングのメンテナンスも必要
画像引用:KMEW
一般的に多いサイディング外壁の場合、外壁材と外壁材の間にコーキング(シーリング)と呼ばれる緩衝材を入れます。
コーキング自体の劣化だけでなく、地震などでも外壁同士が動くことでもコーキングが切れたりすることもあります。
外壁材が高耐久のタイプであっても、コーキングが一般的なタイプになっていると足場代をかけてメンテナンスが必要となってくるため、外壁の素材と同時にコーキングの素材もグレードが高いモノにしておくことがおすすめです。
2−1. 高耐久タイプのコーキングも存在する
このコーキングには、標準的なタイプと高耐久なタイプがあります。
高耐久なタイプの場合、乾燥や紫外線の劣化に強く、コーキングの打ち直しをするスパンも長くなります。
ただ、当然コストも上がってきますので、外壁材とコーキングの両方を合わせた時の、初期コストおよび将来的なランニングコストとのバランスはしっかり考えておきましょう。
2−2. コーキングレス工法
引用:ニチハ
サイディング外壁で、コーキングを打たない工法もあります。
外壁材同士をピッタリ合わせ、相互に張り合わせる工法があり、合いじゃくり接合とも言われています。
外壁材の接合部(実※さね)同士を合わせて結合させることで、コーキングが不要の施工方法です。
なお、雨水などが構造体に入り込まないように、溝の形などが工夫されています。
この工法のメリットはコーキングを打つ必要がなく、コーキングのメンテナンスも不要なことや、デザイン上もきれいに仕上がることです。
一方のデメリットは、精度の高い施工が必要になる点となっており、全ての住宅会社で採用できるものでもありません。
3.塗り壁という選択肢
現在の新築において、サイディング外壁がもっとも一般的ではありますが、一方で人気が高い外壁の種類として塗り壁という選択肢があります。
塗り壁におけるメンテナンスを考えると、サイディングのようなコーキング処理は不要なものの、表面のクラックや変色などのリスクが想定されます。
このように、一般的には塗り壁は壁面全体の定期的なメンテナンスが必要で、高耐久なサイディング外壁に比べてメンテナンスがかかる点はデメリットと言えます。
ただ一方、塗り壁はサイディング外壁にはないメリットもあります。
3−1.デザイン性が豊富
画像引用:左官建材マガジン
塗り壁の最大のメリットは、職人による模様やデザインで独特の風合いのある仕上がりになることです。
色合い・質感・陰影などをデザインによってアレンジしやすく、デザイン系住宅では塗り壁の採用率が高くなっています。
一般的な住宅より、デザインを気にされる方にはおすすめの外壁材と言えます。
3−2.独自性がある手ざわりが魅力
塗り壁は、左官(さかん)と呼ばれる作業で、職人が現地で塗っていきますので、表面の仕上げも自由自在です。
上図のように様々な表面仕上げの方法があり、手触り・色・質感などオリジナリティを追求できます。
また、この手触りだけでなく、塗り壁は陰影を出しやすいことから、時間によって見える雰囲気が変わってくるため、画一的な印象は少なくなります。
3−3.外壁Sto(スト)について
画像引用:建材ダイジェスト
塗り壁としておすすめの素材が「Sto」(スト)です。
あまり聞きなじみのない方も多い素材ですが、実は世界中で使用されるドイツ発祥の塗り壁材です。
カラーラインナップは800色以上となっており、デザインに応じた微妙な色合いの表現ができるデザイン上のメリットと、メンテナンスが両立できる素材になっています。
上図で引用している画像のStoは、人気のブルーグレー色ですが、このような色合いはサイディング外壁ではありません。
また、塗り壁ではあるものの、雨と一緒に汚れが落ちる超撥水「ロータス効果」があり、耐用年数は20年程度となっています。
塗り壁のデメリットであるクラック(表面の割れ)が少ないことも特徴で、耐久性の観点からも安心感が高い塗り壁となっています。
4.大信の施工事例
4−1.塗り壁の事例
「Dear+ Armo 下町前畑C」では、外壁Stoを採用しています。
大信でも建売ではサイディング外壁が多いですが、今回はより一層デザインに注力した物件となっており、外観もグレーとブラックのツートンで高級感を演出しています。
サイディング外壁では実現しない、近くで見た時の質感や雰囲気をぜひ実際に見に来てください。
4−3.ご相談はお気軽に大信まで
大信では、「建売に見えない建売」として、一般的な建売に比べて満足度の高いデザイン性を取り入れています。
もちろん、外壁はメンテナンス面の心配もありますが、どの外壁材でも定期的なメンテナンスが必要になってきます。
せっかく戸建てを買うのであれば、同じような建売ではちょっと…と思っている方にピッタリの建売を販売しています。
デザインは質感や陰影などを含めて、実際に見てわかることも多いため、気になった物件があれば積極的に見学に行ってみましょう。
大信では、様々なご要望に応じたご対応ができるよう、同じエリアでも様々なデザインの建売をご用意していますので、お気軽にご相談ください。